プリントネーム

付帯作業サービス

プリントネーム

グラデーションも表現できるデザイン自由度の高いタグ

オリジナルプリント.jpでは、Tシャツやタオルなどのオリジナルグッズに「プリントネーム」 を簡単に作成・注文できる付帯作業サービスを提供しています。

  • グラデーションも表現できる
  • 比較的安価に制作できる
  • 納期が短い

ブランドの物語を語る、一枚のプリントネーム

アパレル製品やオリジナルグッズにおいて、ネームタグは単なる付属品ではありません。それは、お客様が商品を手に取り、ブランドの世界観に触れる最初の、そして非常に重要な接点です。中でも「プリントネーム」は、その圧倒的なデザインの自由度と技術の進化により、ブランドの個性やメッセージを繊細かつ鮮やかに表現するための強力なツールとなっています。

織りネームが伝統や高級感を表現するのに長けている一方、プリントネームは微細な文字や複雑なグラフィック、写真のようなリアルな表現、そして快適な着用感といった、現代の多様なニーズに応えることができます。

このページでは、これからオリジナルブランドを立ち上げる方から、すでに多くの製品を手がけるデザイナー、生産担当者の皆様まで、すべての方にご満足いただけるよう、プリントネームの基礎知識から、素材や印刷方法の専門的な選び方、そしてブランド価値をさらに高めるデザインのヒントまで、網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。あなただけの特別な一枚を作るための、信頼できるガイドとしてご活用ください。

プリントネームとは?

プリントネームとは、テープ状の布地や特殊なシートなどの「基材(ベースとなる素材)」の上に、インクを用いた印刷や転写技術によって、ブランドロゴやデザイン、洗濯表示などを施したラベルの総称です。

糸を織り上げてデザインを構築する織りネームとは異なり、既存の生地の表面にデザインを「印刷」する製法が最大の特徴です。この製法の違いが、後述するデザイン表現の幅広さや、コスト、生産の柔軟性に大きなメリットをもたらします。

プリントネームのサンプル画像
品質表示・洗濯ネームのサンプル画像

一枚の衣服の中でも、プリントネームは様々な役割を担っています。

  • ブランドネーム: 襟元など最も目立つ場所で、ブランドの「顔」となるタグ。
  • 品質表示・洗濯ネーム(ケアラベル): 素材の組成や取り扱い方法を記載する、法律で表示が義務付けられたタグ。文字の読みやすさと耐久性が求められます。
  • ピスネーム: Tシャツの袖口やポケットの脇に縫い付けられる小さなタグ。さりげないブランドアピールやデザインのアクセントとして活躍します。

織りネームとの違い

ブランドタグを選ぶ上で、最も基本的な選択肢が「織りネーム」と「プリントネーム」です。どちらが優れているということではなく、それぞれに異なる魅力と最適な用途があります。ブランドのコンセプトや製品の特性に合わせて、最適な方を選ぶことが重要です。

特徴 プリントネーム 織りネーム こんな方におすすめ
高級感・質感
素材による

高い(糸の光沢と立体感)
織り: ブランドの品格や本格感を重視する方。
デザインの再現性
非常に高い(写真・グラデーションも可能)

良好(糸の太さによる制限あり)
プリント: 写真や多色、繊細なグラフィックを忠実に再現したい方。
耐久性・耐洗濯性
良好(経年で薄れる可能性あり)

非常に高い(色落ち・劣化しにくい)
織り: ワークウェアなど、長く丈夫に使われる製品を扱う方。
肌あたり
比較的柔らかい

織り方や加工による
プリント: 特に肌あたりを重視するベビー用品やインナーを扱う方。
コスト
比較的安価

比較的高価
プリント: コストを抑えたい、プロモーションアイテムなどで大量に必要な方。
最小ロット
小ロット向き

比較的多め
プリント: まずは少ない数から試したい方。
納期
比較的短め

比較的長め
プリント: イベントなどで急ぎでタグが必要な方。

プリントネームの素材

ネームの土台となる素材は、タグの印象や機能性を決定づける重要な要素です。オリジナルプリント.jpでは、お客様のイメージに最適な素材をご提案します。

素材 特徴 メリット デメリット ブランドコンセプトとの連携
ポリエステル 滑らかな手触りと上品な光沢・鮮やかな発色性。 極めて高い耐久性、耐洗濯性、形態安定性。色数も豊富でコスト効率に優れる。 吸湿性が低く、静電気を帯びやすい。 モダン、スポーツ、アウトドア、ワークウェアなど、機能性と耐久性を重視するブランドに最適。
綿 (コットン) 自然で優しい風合い・柔らかく、肌触りが良い。 柔らかな肌触り、優れた吸湿性。ナチュラルでマットな風合い。 洗濯で縮みやシワが生じやすく、ポリエステルより耐久性に劣る。 オーガニック、ナチュラル、ベビー・キッズ、リラックスウェアなど、天然素材の優しさや思想を伝えたいブランドに。
ナイロン 軽量で摩擦に強く、非常に丈夫・滑りが良く、速乾性がある。 高い強度と耐久性・スポーティーで機能的な印象・薬品や油に強い 熱に弱い・日光(紫外線)で黄変する可能性がある・カジュアルな印象が強い。 アウトドア・スポーツ系、アウターやバッグ、ワークウェアなど、耐久性と機能性が最優先されるアイテムに。タフなブランドイメージを強調。
綾テープ(ツイルテープ) 斜めの織り模様が特徴的・厚手でしっかりした手触り。 織り模様がデザインのアクセントになる・ナチュラルでクラフト感のある雰囲気・比較的丈夫で伸びにくい。 表面の凹凸で細かいデザインが潰れる可能性・端がほつれやすいことがある。 ハンドメイド・クラフト系、手作り感や温かみを大切にするブランドや、ミリタリー・ワークテイストのアクセントとして、商品のこだわりを表現。

プリントネームの印刷・加工方法

素材が決まったら、次はデザインを表現するための「印刷方法」と、最終的な形を決める「加工方法」を選びます。この組み合わせが、ネームの品質と個性を決定づけます。

印刷方法:デザインと機能で選ぶ5つの技術

  • シルクスクリーン印刷
    最も一般的で信頼性の高い印刷方法。色ごとに版を作り、インクを直接生地に刷り込みます。インクの発色が鮮やかで、洗濯や摩擦への耐久性(堅牢度)も良好です。
  • 昇華転写
    ポリエステル素材専用の特殊な印刷方法。インクを気化させて繊維自体を染めるため、プリント部分のゴワつきが全くなく、生地の風合いを一切損ないません。写真やグラデーションも極めて鮮やかに再現できます。
  • 熱転写(DTFプリントなど)
    デザインを印刷した特殊なフィルムを、熱と圧力で生地に圧着させる最新技術。デザインのフチが出ず、非常にシャープで複雑なデザインも可能です。コットンやポリエステルなど幅広い素材に対応でき、洗濯耐久性も非常に高いのが特徴です。肌に直接印刷する「タグレス」仕様の主流技術でもあります。

折り加工:取り付け方で選ぶ多彩なバリエーション

印刷されたネームは、製品への取り付け方法やデザインに応じて様々な形状に加工します。

加工名 イラスト 説明 主な用途
エンドホールド (End Fold) 両端を裏に折り返した図 両端を裏側に折り曲げた、最も一般的で汎用性の高い加工。縫い付けた際に切り口が見えず、すっきりとした仕上がりになります。 Tシャツの襟元、スウェットの裾、バッグの内側など、平面的に縫い付ける箇所全般。
センターホールド (Center Fold) 中央で二つ折りにした図 中央で二つ折りにする加工。製品の縫い代に挟み込んで縫い付けるため、タグが飛び出すようなデザインになります。ピスネームとも呼ばれます。 Tシャツやシャツの脇の縫い目、ポケットの端、袖口など。ブランドのさりげないアクセントとして。
ストレートカット (Straight Cut) 折り曲げなしでカットした図 折り曲げずに、ヒートカットで端を熱処理しただけのシンプルな加工。四方を縫い付けてワッペンのように使用します。 アウターの胸元や腕、バッグの表面など、パッチとしてデザイン性を強調したい場合に。
マンハッタンホールド センターホールド+上部を折り返した図 センターホールドの上部をさらに内側に折り込み、全ての切り口を隠した非常に丁寧な加工。高級感があり、後付けもしやすいのが特徴です。 高級シャツの襟元や、既製品への後付けなど、特に美しい仕上がりを求める場合に。
ブックカバーホールド 両端を折り、さらに二つ折りにした図 エンドホールドしたものを、さらに中央で二つ折りにした加工。生地の端を挟み込むようにして取り付けます。 袖口、裾、帽子の折り返し部分など、生地の端を飾るアクセントとして。
タグホールド (サイズネーム) 両端を斜めに折り、吊り下げ形状にした図 ブランドネームとサイズネームを一体化したネームタグです。両端を折り曲げて使用するタイプで、ブランドロゴとサイズ表示を同時に表現できます。 サイズ共通のエンドホールドタグに、各サイズ別のセンターホールドタグを使用したい場合に。
マイターホールド (舟形) 両端を斜めに折り、吊り下げ形状にした図 両端を斜めに折り曲げ、吊り下げるための「耳」を作った加工。ハンガーループなどに使用されます。構造上、幅の広いタグには向きません。 高級なジャケットやコートの襟元に、ハンガーに掛けるためのループとして。

ブランド価値を高めるデザインのポイント

プリントネームは、少しの工夫でブランドの価値を大きく高めることができます。プロのデザイナーも実践する、記憶に残るタグを作るためのヒントをご紹介します。

  • 「タグレス」で究極の快適性を
    特にスポーツウェアやインナー、ベビー服など、肌への優しさが求められる製品には、熱転写やシルクプリントで生地に直接デザインを印刷する「タグレス」仕様が最適です。首元の不快なチクチク感を完全になくし、顧客満足度を格段に向上させます。
  • 配置の常識を疑う
    ネームの定位置は襟元だけではありません。Tシャツの袖口や裾、ポケットの上など、あえて目立つ場所にデザイン性の高いネームを配置することで、製品全体のアクセントとなり、ブランドの個性を強く印象づけることができます。
  • 素材のコントラストを楽しむ
    製品本体の生地と、ネームの素材にあえてギャップを持たせるのも効果的なテクニックです。例えば、ざっくりした風合いのコットンTシャツに、光沢のある滑らかなサテン地のネームを付けると、その質感の違いが互いを引き立て、触れたときの楽しさを演出します。
  • フォントはブランドの代弁者
    フォントの選び方一つで、ブランドの印象は大きく変わります。クラシックなセリフ体、モダンなサンセリフ体、エレガントな筆記体など、ブランドが伝えたい雰囲気に合わせてフォントを慎重に選びましょう。
  • 必ず「試作」で最終確認を
    パソコンの画面上では完璧に見えても、実際の生地に付けてみると「サイズが大きすぎた」「色が沈んで見える」といったことは頻繁に起こります。本生産の前に、必ず紙に実寸で印刷したものを切り抜き、実際の製品サンプルに当ててみて、サイズ感や配置のバランスを確認しましょう。この一手間が、後悔しないための最も確実な方法です。

ご注文からお届けまで

納期や価格は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご依頼ください。

※数量やデザインの複雑さによって、納期が変わる場合があります。
※お急ぎの場合は、ご相談ください。

今すぐ見積もり依頼
  1. お問い合わせ・お見積もり
    まずは作りたいネームのイメージをお聞かせください。「こんな雰囲気で」「この商品に使いたい」といったラフなイメージからでも大丈夫です。手書きのデザインや参考写真があれば、よりスムーズです。内容に基づき、最適な仕様とお見積もりをご提案します。
  2. ご注文・データ入稿
    仕様と価格にご納得いただけましたら、正式にご注文ください。その後、印刷に使用するデザインデータをご入稿いただきます。データ作成が難しい場合もサポートいたしますので、ご安心ください。
  3. デザイン確認(校正)
    本生産に入る前に、仕上がりイメージ(校正データ)をお送りし、最終確認をしていただきます。色味や文字に間違いがないか、この段階でしっかりご確認ください。
  4. 生産開始
    お客様から校了(デザイン確定)のご連絡をいただき次第、専門の工場で丁寧に生産を開始します。
  5. お届け
    完成した製品を検品後、お客様の元へお届けします。納期は仕様により異なりますが、通常2?4週間程度が目安です。

よくある質問

Q: 最小ロットは何枚からですか?
A: ご注文の最小ロットは、製造業者や印刷方法によって大きく異なります。DTFプリントなど、版を必要としない製法では1枚や10枚といった極小ロットから対応可能な場合も多くあります。一方で、シルクスクリーン印刷や凸版印刷では、100枚や1000枚以上が基本となる場合もあります。小規模なブランドや個人での製作でも、気軽にオリジナルネームをお作りいただけます。
Q: プリントネームと織りネーム、どちらが安いですか?
A: 一般的に、小ロット(数十枚~数百枚)のご注文では、版代が不要または安価なプリントネームの方がコストを抑えられます。しかし、数千枚以上の大ロット生産になると、一枚あたりの単価が大きく下がる織りネームの方がコストパフォーマンスに優れる場合があります。作りたい数量とご予算に応じて最適な方をお選びいただくのがおすすめです。
Q: 洗濯しても大丈夫ですか?耐久性はありますか?
A: はい、ご安心ください。近年の印刷技術の進化は目覚ましく、特に高品質なシルクスクリーン印刷やDTFプリント、昇華転写などは、厳しい洗濯堅牢度試験をクリアする高い耐久性を誇ります。信頼できるメーカーでは、出荷前に洗濯試験を行い品質を確認しています。用途に応じて最適な素材と印刷方法を選べば、繰り返しの洗濯にも十分耐えうる丈夫なネームを作ることが可能です。
Q: 肌が弱いのですが、チクチクしないネームは作れますか?
A: はい、可能です。肌への刺激が気になるインナーウェアやベビー服、スポーツウェアには、生地に直接デザインを印刷する「タグレス」仕様が最適です。これは熱転写やシルクスクリーン印刷で実現でき、首元の不快なチクチク感を完全に解消します。また、素材をコットンなどの柔らかいものを選んだり、ネームの角を丸くカットする「角丸カット」加工を施したりすることでも、肌触りを格段に向上させることができます。
Q: 写真やグラデーションのデザインも印刷できますか?
A: はい、プリントネームの最大の強みの一つです。織りネームでは表現が難しい、写真のようにリアルなデザインや、滑らかな色の階調(グラデーション)も、昇華転写やDTFプリントを使えば、非常に鮮やかに、そして忠実に再現することが可能です。ブランドの持つ複雑なビジュアルや世界観を、そのままネームに表現できます。
Q: ポリエステル以外の素材(綿など)にも印刷できますか?
A: はい、様々な素材に対応可能です。印刷方法によって得意な素材が異なります。例えば、昇華転写は主にポリエステル素材に用いられる技法ですが、最新のDTFプリントはコットン、ポリエステル、混紡素材など、非常に幅広い生地に対応できます。作りたい製品の生地に合わせて、最適な印刷方法をご提案しますのでご安心ください。

まとめ

かつては織りネームの安価な代替品と見なされることもあったプリントネームは、印刷技術の目覚ましい進化により、今や織りネームを超えるほどの表現力と、現代のニーズに応える高い機能性・適応性を備えたブランディングツールへと飛躍を遂げました。

その本質は、「圧倒的なデザインの自由度」と「生産の柔軟性」にあります。

ブランドの哲学、デザインの緻密さ、製品の用途、そして予算。これらの要素を総合的に考慮し、無数の選択肢の中から最適な素材と印刷技術を組み合わせることで、あなたのブランドの物語を最も雄弁に語る一枚が生まれます。

そうして選び抜かれたプリントネームは、もはや単なる付属品ではありません。製品の価値を静かに、しかし確実に高め、お客様の心にあなたのブランドを深く刻み込む、強力な資産となるでしょう。

オリジナルプリント.jpは、皆様のブランド作りを全力でサポートします。どんなご要望も、ぜひ私たちにお聞かせください。

ページの先頭へ