オンデマンド転写(転写プリント)とシルクスクリーンプリント、どっちがいいの?オリジナルグッズにおすすめの方法を比較してみた【2025-2026年版】

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こんにちは。+you.ORIGINAL 編集部です。

「オリジナルTシャツを作りたいけど、プリント方法の違いがよくわからない…
「オンデマンド転写?シルクスクリーン?どっちがいいの?」

いざデザインが完成しても、加工方法の選び方で迷う人がとても多いんです。
仕上がりの質感や発色、コスト、向いているデザインもそれぞれ違うため、
「思っていたのと違った…」という失敗を防ぐには、特徴を知っておくことが大切。

この記事では、人気の「オンデマンド転写」と「シルクスクリーン」の違いをわかりやすく解説します。
どんな人にどちらが向いているかも紹介しているので、
「オリジナルグッズのプリント方法どれがいい?」と迷っている方はぜひ参考にしてください。

  【30秒で要点|オリジナルグッズのプリント方法の選び方】
  • オンデマンド転写は、専用シートにプリントして熱圧着する方式。発色が鮮やかで、デザインをくっきり見せたい人におすすめ。
  • シルクスクリーンプリントは、専用の版を使ってインクを生地にのせる方式。はっきり鮮やかな表現ができるが版代が必要。
  • 用途や注文数量で選ぶのがポイント。少量の注文ならオンデマンド転写、大量注文(Tシャツ30枚~など)ならシルクスクリーン向き。
  • 表現可能なデザインにも違いがあり、カラフルなデザインや写真のような表現はオンデマンド転写、少ない色数や単色デザインはシルクスクリーン向き。
Tシャツを持ちながら迷っている男性
 

オンデマンド転写ってどんなプリント方法?

オンデマンド転写(DTF)は、「Direct to Film(フィルムに直接)」の名の通り、専用の転写シートにデザインをプリントし、 熱と圧力で生地にプリントを転写する方法です。
イメージとしては「アイロンプリント」をプロの品質で行うような仕組みです。

オンデマンド転写の仕組みイメージ

オンデマンド転写の特徴

専用の転写シートにデザインを印刷し、熱と圧力で生地に定着させるプリント方法です。
ツヤ感のある鮮やかな仕上がりで、はっきりとした色味のデザイン表現にすぐれています。

◎ メリット
  • 何色の生地にも、くっきりしたフルカラーで鮮やかに表現できる
  • さまざまな素材に対応(ポリエステルやナイロンなどもOK)
  • 1枚からでも安く注文できる
△ デメリット
  • プリント部分は貼り付けたような厚み・ツヤ感が出る
  • デザインのふちをぼかしたり、影をつけたりといった“透明にフェードアウトする表現”は不可
  • 印刷範囲が大きいデザインでは、通気性が下がることがある
  • 同じデザインの大量生産には不向き(コストが上がるため)
仕上がり・お手入れの注意
  • 熱転写時のプレス跡が残ることがありますが、数回の洗濯で目立たなくなります。
  • 乾燥機やアイロンの高熱に弱く、プリント部分が溶けるおそれがあります。

オリジナルプリント.jpでオンデマンド転写の詳細を見る

 

シルクスクリーンプリントってどんなプリント方法?

シルクスクリーンプリントは、版を使ってインクを生地にのせる印刷方法です。
インクを通したい部分だけを残した「版」を作り、そこからインクを押し出してプリントします。

シルクスクリーンプリントの仕組みイメージ

シルクスクリーンプリントの特徴

1色ごとに「版」を作ってプリントするため、色や形がはっきり分かれたデザインをはっきり鮮やかに表現することができます。
一方で、この「版」は色の変化やグラデーション表現にはあまり向いていません。

※ 「版」とは、インクを通す部分と通さない部分がある“型”のようなものです。
デザインの形にインクが通るように作られており、その上からインクをのせてスキージ(ヘラ)でこすると、
インクがデザインの形の穴を通って生地にプリントされます。

シルクスクリーンプリントの版の説明画像

◎ メリット
  • 希望通りの色でプリント可能、発色が鮮やかで長持ち
  • 金・銀・蛍光色など特色インクによる印刷が可能
  • 大量生産に向いており、同じデザインをたくさん作るとコストが下がる
  • 色ムラが少なく、プロ仕様の仕上がりにできる
△ デメリット
  • 色ごとに版代(8,250円)が発生するため、少量では割高になる
  • 写真やグラデーションなどの表現には不向き
  • デザイン変更のたびに版を作り直す必要がある
仕上がり・お手入れの注意
  • ドライクリーニングはできません。
  • インクには伸縮性がありません。生地を引っ張ったり、きつく折り曲げたりすると印刷のヒビ割れ、ハガレの原因となります。
    裏返して洗濯すると比較的長持ちします。

オリジナルプリント.jpでシルクスクリーンプリントの詳細を見る

 

違いがひと目でわかる!プリント方法の比較表

「結局、どっちを選べばいいの?」という方のために、
オンデマンド転写とシルクスクリーンプリントの主な違いを一覧でまとめました。

オンデマンド転写 シルクスクリーンプリント
仕上がりの質感 生地の上にシートのようなプリント部分がのっているイメージ 生地の上にインクがしっかりのる
発色 くっきり鮮やかな発色 さらにくっきり鮮やかな発色、特色にも対応
対応素材 布のほか比較的幅広い素材に対応 布のほか比較的幅広い素材に対応
濃色生地への対応 追加の下地なしで鮮やかに再現可能 濃色でも鮮やかに再現可能
耐久性
注文のしやすさ 1枚から気軽に注文OK 版代が必要。枚数が多いほど単価が下がる
 

迷ったときの選び方まとめ

オンデマンド転写もシルクスクリーンプリントも、それぞれに得意分野があります。
写真やカラフルなデザインを作りたい場合、比較的少量の場合はオンデマンド転写、
同じデザインをまとめてたくさん作りたい場合はシルクスクリーンなど、
枚数やデザイン・使うシーンに合わせて選ぶのがポイントです。

こんな人にはオンデマンド転写がおすすめ!

少量で作りたい方、カラフルなデザインや複数のデザインで作りたい方にぴったりです。

  • カラフルなデザインを鮮やかではっきり目立たせたい
  • 写真のような色の階調や細かな表現を再現したいとき
  • いろいろなデザインでオリジナルグッズを作りたい
  • 少量からオリジナルグッズを作りたい

こんな人にはシルクスクリーンプリントがおすすめ!

イベント・販売・スタッフ用などで同じデザインをまとめてたくさん作りたい方にぴったりです。

  • 単色ロゴや文字、イラスト、フラットな色のデザインをきれいにプリントしたい
  • 指定した色を忠実に、鮮やかに出したい
  • 特色・蛍光色など特殊インクを使いたい
  • 同じデザインをまとめて大量に作りたい

▼こんな場合は、別のプリント方法もチェック!

  • シルクスクリーンに近い仕上がりで一色デザインのプリントをしたい
  • でも注文枚数が少ないから版代がネック…

簡易シルクスクリーンプリントを詳しく見る

 

オンデマンド転写とシルクスクリーンプリント、それぞれに特徴があります。
デザインのテイストや数量、仕上がりの質感にあわせて方法を選ぶことで、理想のプリントが叶います。
イベントウェアやノベルティ、販売用グッズなど、目的に合わせて最適な方法を選んでみましょう!

早速オリジナルグッズを作ってみる

他にも加工方法の比較記事を公開しています。
迷っている方は是非別の記事も参考にしてくださいね。

 

FAQ(よくある質問)

Q1:1点から注文できますか?
オンデマンド転写・シルクスクリーンのほとんどのアイテムは1点から注文可能ですが、
シルクスクリーンで1点で作ると割高になります。
Q2:シルクスクリーンの版を一度作ったら、保管してもらえますか?
はい。出荷日から1年間は版をお預かりしています。
同じデザインを再注文される場合は、版代がかかりません。
また、版を再利用いただくと、その時点からさらに1年間お預かり期間が延長されるため、定期的なご注文にも便利です。
※詳しくはこちらをご覧ください。
Q3:納期はどのくらいかかりますか?
商品や点数によって異なります。詳しくは各アイテムページからご希望の条件を入力しご確認ください。
Q4:名前や記念日を入れることはできますか?
はい、サイト上のデザインツールで簡単にテキストを追加できます。フォントや色も選べます。
Q5:ほかにはどんな加工方法がありますか?
アイテムによって対応している加工方法は異なりますが、
ほかにもさまざまなプリント・加工方法をご用意しています。
詳しくは加工方法一覧をご覧ください。

※ 記事の内容は掲載時点の情報です。変更される場合があります。最新情報は各商品ページをご確認ください。