オリジナルTシャツで写真を綺麗にプリントする方法|解像度・色空間・編集のコツ
こんにちは。+you.ORIGINAL 編集部です。Tシャツに写真をプリントしたときに「ぼやけた」「色がくすんだ」「印象が変わった」という経験はありませんか?
実は、ちょっとした画像設定や編集のコツを知るだけで仕上がりがグッと良くなります。本記事では写真プリントを綺麗に仕上げるための解像度やカラーモード、編集方法を分かりやすく解説します。
【30秒で要点|写真入りTシャツを綺麗に作るコツ】- 画像解像度は200dpi以上が基本(加工方法によって最適な解像度が変わるので事前に確認)
- 明るさ・コントラスト・トリミング調整で仕上がりが変わる
- 背景透過・切り抜きはPNG形式が失敗しにくい
- スマホ写真も条件次第で綺麗に出力できる

▼もくじ
プリントに必要な解像度とは?(dpiとサイズ)
Tシャツに写真を綺麗にプリントするには「解像度」が重要です。基本は200dpi以上が目安ですが、加工方法によって最適な解像度は変わるので、入稿前に確認しておきましょう。
解像度とは何か?
画像はドット(点)が集まって表示されています。画像ファイルの解像度とは、1インチ(≒2.54cm)あたりのドットの密度を数値化したもので、「dpi(dots per inch)」という単位で表します。
例えば:
- 72dpi → 1インチあたり72個のドットで構成
- 200dpi → 1インチあたり200個のドットで構成
簡単にいうと、数値が高いほどドットの密度が高く、画像の精度も高くなるということです。

解像度が高いとどうなるか?
- プリント密度が高くなる → 細かい文字や写真のディテールも再現可能
- ぼやけやジャギー(ギザギザ)を防ぐ → 写真の鮮明さを維持
- 大きなプリントでも画質低下が少ない → Tシャツプリントに最適
例えば、A4サイズ(21×29.7cm)にプリントする場合は、少なくとも 2480×3508px 程度の画像が理想です。小さい画像を無理に拡大するとぼやけるので、プリントサイズに合わせて解像度を調整しましょう。
カラーモードの基本(RGB・CMYK)
写真データやデザインデータは、基本的にRGB(光の三原色)で作成します。PCやスマホのモニターでは、RGBの色で表示されますが、家庭用プリンターや商業印刷、Tシャツプリントなどでは、通常CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)でインクを使って色を表現します。

RGBとCMYKの違い
- RGB:光の三原色(赤・緑・青)を組み合わせて色を作る方式。色域が広く、鮮やかな色を表現しやすい。
- CMYK:インクの三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)と黒を組み合わせて色を作る方式。RGBより色域が狭いため、鮮やかな色は再現が難しいことがある。

簡単にいうと、モニターの色は光の色、プリントの色はインクの色です。同じデザインデータでも、RGBで作った鮮やかな色はCMYKで近似色に置き換わるため、PCやスマホで見た色と仕上がりの色が少し異なることがあります。また、生地の種類によってもプリント後の色味が変わる場合があります。
スマホ写真で作る場合の注意点
最近のスマホカメラは高画質なので、条件が合えば十分に綺麗なTシャツが作れます。ただし以下の点に注意しましょう。
- ズームで撮らない:画質が粗くなる原因
- 日中の自然光で撮影:明るいほど発色が良い
- 編集アプリで簡単補正:暗さや色味を調整
プリント方法別の写真相性
Tシャツプリントにはいくつかの方式があり、写真との相性も変わります。
- インクジェットプリント:写真表現向き。グラデーションや色数の多い画像に◎
- オンデマンド転写:写真表現向き。Tシャツの色に影響されず鮮やかにプリントできる。
- シルクスクリーン:単色デザイン向け。写真には不向き
デザインツールで使える画像形式
オリジナルプリント.jpでは、サイト上で簡単にデザインを作成できるデザインツールを用意していて、以下の画像形式が使用できます。
- PNG:透過背景対応。切り抜きデザインに最適
- JPEG:背景付き写真に最適
- GIF:透過可能だが色数に制限あり
- BMP・TIFF・WEBP:対応可能だが推奨はPNG/JPEG
よくある失敗例とチェックポイント
- 仕上がりがぼやけてしまった → プリント方法に応じた推奨解像度(dpi)を確認
- 写真が暗くなってしまった → 少し明るめに補正した写真を使用
- 背景がそのままプリントされた → 不要な箇所は、背景透過でスッキリ
FAQ(よくある質問)
- Q. スマホの写真でも大丈夫ですか?
- A. はい。解像度が十分あれば問題ありません。加工方法に応じた推奨dpiを満たせば綺麗に仕上がります。
- Q. データはJPEGとPNGどちらがいいですか?
- A. 写真やグラデーションのあるデザインはJPEG、透過部分を活かす場合はPNGがおすすめです。PNGは透過情報を保持できますが、ファイルサイズが大きくなる場合があります。
- Q. 色味はモニター通りになりますか?
- A. PCやスマホのモニターで見えるRGB色は、プリント時にCMYKに変換されます。そのため完全に同じ色にはなりません。特に鮮やかな色や蛍光系カラーは近似色での再現となります。
- Q. 小さい文字や細かい線もプリントできますか?
- A. はい。ただし解像度が低いとぼやけたり潰れたりすることがあります。文字サイズや線幅は、1mm以上を推奨しています。(プリント方法によって異なります)
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