アウターに使われる「ポリエステル」と「ナイロン」の違いって?特徴が分かる防寒ウェア特集 2025-2026年版

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アウターに使われる「ポリエステル」と「ナイロン」の違いって?特徴が分かる防寒ウェア特集 2025-2026年版

こんにちは。+you.ORIGINAL 編集部です。寒さが本格化する2025-2026シーズン、頼りになるのはアウター。なかでも定番のポリエステルナイロンは、見た目は似ていても乾きやすさ・耐摩耗・UV(紫外線)・熱への強さなどで特性が異なります。本記事はアウターに特化して、両素材の違い・選び分け・お手入れをやさしく&専門的に解説。「違い」は、素材そのものの性質(乾きやすさ・熱・UV など)と、アウターの作り(裏地・中綿・撥水/防風コーティング)の両方で決まりますので整理し、最後に素材カテゴリ別の代表アイテムもご紹介します。

【30秒で要点|ポリ vs ナイロン】
  • ポリエステル:しわ・型崩れに強く速乾。日常~イベントのユニフォームに扱いやすい。
  • ナイロン:軽量で耐摩耗。動きが多い現場・アウトドア・運搬作業で強み。
  • UV・濡れに対する安定感は概ねポリエステルが優位(ただし設計・色・織りで変動)。
  • 熱はナイロンが苦手。乾燥機・アイロンは低温厳守。ポリエステルの方が高温に比較的強い。
アウター素材:ポリエステルとナイロンの違い(キービジュアル)

ポリエステルってどんな生地?(アウター観点)

ポリエステル生地の質感(拡大)
定義:合成繊維の代表。しわ・型崩れに強く、水をほとんど含まない=乾きやすいのが特長。UVにも比較的強く、色落ちや劣化に耐えやすい傾向。アウターではリップストップオックスフォードなどに採用され、はっ水(DWR)防風コーティングと組み合わせられます。
  • 長所:速乾・型崩れ/しわに強い・UV/耐候に安定・イージーケア
  • 短所:静電気や毛玉(摩擦起因)が出やすいことがある
  • 向く用途:イベント/ユニフォーム/デイリー。濡れ・日差し・洗濯頻度が多い現場に相性◎

ナイロンってどんな生地?(アウター観点)

ナイロン生地の質感(拡大)
定義:世界初の実用合成繊維。軽く強靭で耐摩耗性が高いのが持ち味。動きが多い現場やアウトドアで真価を発揮。一方で熱に弱く、長時間の直射日光(UV)には配慮が必要。アウターではコーチジャケットMA-1など定番シルエットでも人気です。
  • 長所:軽量・耐摩耗・適度な伸びで動きやすい
  • 短所:熱に弱い(乾燥/アイロンは低温)・長期UVで劣化しやすい
  • 向く用途:屋外作業/スポーツ/ハードユース。擦れが多いシーンで選びやすい

違いがひと目で分かる比較表

一般的な傾向(※設計・後加工・糸種で変わります)。
項目 ポリエステル(布帛*) ナイロン(布帛)
生地の伸縮 基本:伸びにくい やや伸びる
軽さ やや軽い 軽い
耐摩耗 高い(同条件ではナイロン優位傾向) とても高い
乾きやすさ とても速い(水をほぼ含まない) 速いが、ポリより僅差で遅い
UV(紫外線)耐性 比較的強い(色・織り・薬剤で差) 長期UVで劣化しやすい
熱への強さ 比較的強い(高温に耐えやすい) 弱い(高温NG)
吸湿(モイスチャー) 極低 やや高い
しわ・型崩れ 強い 強い
静電気/毛玉 静電・毛玉が出やすいことあり 静電あり/毛玉は出にくい傾向
価格傾向 手頃~中価格 やや高めになりやすい
プリント相性 シルク/DTF/昇華(白地)◎ シルク/DTF◎(熱条件に注意)
*布帛(ふはく)=織物。アウターのシェル(表地)に広く使われます。

やさしく理解:水分率(モイスチャー・リゲイン)とは?

水分率は「その繊維が空気中の湿気をどれくらい含みやすいか」を示す目安です。イメージで言うと、綿=スポンジ(よく吸う)、ポリエステル=ビニール(ほとんど吸わない)。
  • ポリエステル:ほとんど水を含まない → 乾きが速い(一般に約0.4–0.8%)。
  • ナイロン:少し水を含む → 同条件でほんの少し乾きが遅い(一般に約3–5%)。

※数値は素材一般の目安。実際の速乾性は生地の厚み・織り・通気性撥水の有無でも変わります。

“アウターの作り”を知る:2L/2.5L/3LとDWR

DWR(耐久撥水):表地の繊維1本1本に施す撥水で、雨粒を弾いて表面のびしょ濡れを防ぐ処理。洗濯後に軽い熱で復活する場合があります(製品表示に従う)。

用途別の選び方(現場シナリオ別)

  • イベント運営・大量配布:洗濯頻度が高く速乾優先 → ポリエステル
  • 屋外の誘導・夜間作業:撥水/防風+反射など仕様重視。素材はどちらでも可だがUV・濡れに強いポリエステルに分がある。
  • 擦れが多い現場・運搬:ナイロンの耐摩耗を活用。肘・肩などの補強仕様が安心。
  • ランニング/ウォーキング:軽さはナイロン、連日洗いの速乾はポリエステル
  • 真冬の防寒:素材だけでなく中綿・裏フリース・防風膜など設計優先で。

お手入れと長持ちのコツ

  1. 洗濯ネット+裏返しで摩擦低減(毛玉・表面傷の予防)。
  2. 柔軟剤で静電気対策。花粉シーズンにも有効。
  3. 乾燥/アイロンは低温が基本。特にナイロンは高温厳禁
  4. DWRの復活:表示に従い洗濯→軽い熱で定着。劣化したら再撥水。
  5. 保管:圧縮しすぎず通気性の良い場所。オフシーズンは防虫・除湿。

代表アイテム:ナイロン/ポリエステル(各2選)

ナイロンカテゴリーより(2選)

United Athle ナイロン コーチ ジャケット(裏地付)

United Athle ナイロン コーチ ジャケット(裏地付) United Athle ナイロン コーチ ジャケット(裏地付)
  • 撥水・防風のナイロンタフタ+身頃トリコット起毛裏で保温性も確保
  • ドットボタン、裾ドローコードなど機能も充実
  • ユニフォーム~普段使いまで汎用性高い定番シルエット

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United Athle コットンライク ナイロン トレーニング ジャケット(裏地付)

United Athle コットンライク ナイロン トレーニング ジャケット(裏地付) United Athle コットンライク ナイロン トレーニング ジャケット(裏地付)
  • ナイロン100%ながらコットンのようなマットな質感
  • ゆったりシルエット&ラグランで動きやすい
  • 撥水仕様、携帯しやすい軽さ

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ポリエステルカテゴリーより(2選)

United Athle マイクロリップストップ イベント ブルゾン(一重)

United Athle マイクロリップストップ イベント ブルゾン(一重)
  • ポリエステル100%・マイクロリップストップで軽量&丈夫
  • 撥水・通気性のバランスが良く、イベントやスタッフ用に定番
  • カラバリ豊富、配布・管理がしやすい

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United Athle マイクロリップストップスタンドジャケット

防風・撥水機能と軽めの着心地
  • 脇下ストレッチで可動性UP、撥水仕様で普段使い◎
  • 軽めの着心地、ポケット充実
  • イベント後の継続着用(通勤/通学)にも馴染むデザイン

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素材カテゴリへ(ポリエステル/ナイロン)

FAQ(すぐ答えが欲しい方向け)

Q. 迷ったらどちら?
A. 洗濯頻度が高く速乾重視ならポリエステル、擦れの多い現場や軽さ重視ならナイロン
Q. 防水かどうかは素材で決まる?
A. 素材だけでは決まりません。膜(コーティング/ラミネート)+DWRなどの設計で性能が決まります。
Q. お手入れ最大の注意点は?
A. ナイロンは高温厳禁。乾燥機・アイロンは低温。ポリエステルも表示に従ってください。

※ 記事の内容・価格・仕様は掲載時点の情報です。変更される場合があります。最新情報は各商品ページをご確認ください。

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